忍者ブログ
―主よ、何処へ行かれるのですか? ―万軍の主って正しく将軍様のことだよね。
[50]  [49]  [48]  [47]  [46]  [45]  [44]  [43]  [42]  [41]  [40
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 ■珍しく早起きした私は後輩諸君が夏合宿に発つのを見送りに新宿へ行き、かねてから考えていた演説を僅か2名の前で敢行した。本当にこの先輩は面倒で困るぜ。その後今度は穂高へ赴く先輩方を見送り、更にテントの確認を行った後に帰宅。ベッドに飛び込んだ後の記憶は定かではない。やはり朝からビールを飲むというのはお奨め出来ない。殊、日常を守ろうとする者にとっては。

■さて起きてみるととんでもない時間になっていたので原典研究所の講義に出席すべく西新井に向かう。途中で東武伊勢崎線が遅延していたが、帰る頃にはダイヤも復旧しているだろうとして特に気にも留めなかった。そして講義を受け、帰路に着いた。しかしここからが本当の地獄であったのだ。ダイヤは復旧していなかった。どうも夕立により東武動物公園駅で信号トラブルが発生したのがその原因だったようだが、まさか夜の11時を回っても未だ復旧しないとは。そして10分ほど遅れて列車は西新井を出た。帰宅には、この列車に定刻通り乗ることが肝要である。斯くて我が終電闘争は、極めて不利な条件下で火蓋を切ったのであった。

■西新井から北千住へ。そして北千住からは千代田線を用いることになっている。何となれば常磐線は既にこの時間、素早い乗り継ぎが期待できないからだ。しかしこの日は違った。幾ら待っても千代田線が来ない。どうも直通運転している常磐線の綾瀬駅で信号トラブルがあった模様。こちらの闘争も黄色信号である。併し、まだ手はあった。西日暮里から山手線を使うのではなく、代々木上原まで突貫し、然る後に小田急を用いて下北沢で京王井の頭線に乗り継ぐ手が、この時点ではあるのだ。井の頭線終電は小田急との接続をとることが多く、10分以上遅れることも稀ではない。だが、非情にも10分以上遅れて到着した列車は、霞ヶ関止まりであった。こんな列車、見たことが無い。終電でもないのに霞ヶ関止まりとは……だが千代田線の他既に手は無いため、一本見送り代々木上原行きに乗り込むこととなった。この時点で、我が同志は乃木坂から六本木を経由して白金高輪まで歩くことが確定した。そして、私の闘争も同時に限りなく赤信号が灯るところと相成った。

■その後、止めを刺そうと言うことなのだろうか、新御茶ノ水駅にて列車が止まった。聞けば、次の大手町で客が線路に降りたとのこと。やれやれもしや人身かと思ったが、そうではなかった。確かに、列車が行ってからは随分と時間が経っている。それにも拘らず前駅で止まると言うことは、何か別の事由があってこそだろう。そう。客は線路に降りて、事もあろうか次の二重橋前駅方面に歩き始め行方が判らなくなり、捜索中であったのだ。ああ、神よ。あなたは何処にいらっしゃるのか!最早我々の笑いは止まらなかった。赤信号が何だと言うのだ。革命的精神を持つ我々にとっては「進め」に他ならぬ。そして、行方不明となっていた客は、無事二重橋前にて「保護」されたらしい。いやぁ良かった。これで賠償できると言うものだ。だが、その金が我が手元に落ちることは恐らくあるまい。

■そして代々木上原に到着。期待もしていなかったのだが、小田急は接続をとっていた。僥倖としか言いようが無いだろう。しかし、こうも延着したのだ。井の頭線は既にその日の運転を終えていた。よろしい、ならば一心不乱の大行軍を開始せんと、まさに駅を出たそのとき、酔っ払いが警備員に道を尋ねていた。いや、道と言うよりは帰り方と言うべきか。そして、尋ねていたと言うよりは、陽気に絡んでいたと言うところだ。私も道連れがいた方が幾分増しと考えていたので、どちらへ向かうのか聞いてみたところ、どうも吉祥寺との事。方向が同じだ。好都合である。そこでその酔っ払いを誘い、タクシーに相乗ることとなった。車中で聞くに、彼は入管の職員で国IIIで入ったらしい。公務員になるにしても、国IかIIにしておけ。入管だけは来ない方がいいぞ!と奨められた。そして車が浜田山に着いたとき、私は彼にこのまま乗っていくように、ここまでの費用は折半で良いと伝えたのだが、彼はここまでで十分だ、後は歩くと言い、費用も全額出すと付け加えた。それではさすがに悪いので、色々誤魔化して折半にした。そして、我々は別れた。彼はこの先5キロの道を行くのであろう。尤も、下北沢からでは倍の距離がある上に、道が複雑だ。酔っ払いには解らなかっただろう。他方、浜田山からなら井の頭通りをまっすぐ行くのみ。多分、私のやったことはそう悪いことではあるまい。彼の無事を願うばかりだ。

■こうして私は家に戻り、終わらぬ八月の終わりを見届けた。私の為すべきことは、茲に全て果たされたのだ。何とも奇妙な一日であったが、こういう日があってもいい。少なくとも、退屈な日々を過ごすよりは。


―そうでなくては、日記のネタがなくなってしまうではないか。

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
09 2017/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
リンク
他のサイトへのリンクだお。当局ご推薦。ふぃろそふぃあはメンバーが疲れちゃったのでお休みしています。
フリーエリア
人気ブログランキングへ
ランキングという奴だお。共和国への援助と思ってクリックして欲しいお。
最新CM
[02/09 親愛なる同志]
[02/09 ぎん]
[05/11 渡邉]
[11/08 けふたろ]
[11/08 bird]
最新記事
最新TB
プロフィール
HN:
親愛なる同志Kevtaro
年齢:
29
性別:
男性
誕生日:
1988/09/28
職業:
通俗的にして広義の法学クラスタ
趣味:
読書、語学、政治、哲学、睡眠
自己紹介:
所謂一つの凡夫。通称将軍様(@Kevtaro)。来年は法科大学院に通うらしい。でも法学は別段得意ではなく、政治の話をすることを好むとか何とか。そんな無知蒙昧クラスタです。啓蒙クラスタ尊敬しています!


相互リンクとか何だかテキストサイトをやっていた頃を思い出すようで懐かしいと同時に憧れなくもないよね。


怪しげなスローガン
「正気じゃないから恥ずかしくないもん!」
「第一志望は許せない」

連絡先
kyotaro.sssr*gmail.com
メッセ
ktr_bagu*hotmail.com

*→@

Twitter
上部リンク参照

Skype
Kevtaro
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
アクセス解析
*Powerd by NINJA BLOG *Designed by 龍羽風磨
忍者ブログ [PR]